私は現在50歳ですが、20代の頃極真空手の道場に通っていた事があります。
稽古はなかなか辛かったですが、頑張って週3回、道場に通っていました。
そのまま黒帯を取ることを目指していましたが、入門してから2年近く経った時に 私が転職により引っ越すことになったのと、当時極真空手の大山倍達総裁が亡くなって組織が分裂したりと、いろいろごたごたがあって結局黒帯を取る前に一旦やめてしまいました。
それ以来、機会があればまたやりたいと思っていたのですが、生活のための仕事が忙しくなってしまったこともあり、それっきり再入門の機会を逃してしまいました。
きつい稽古にもかかわらずなぜ空手を続けたか?
極真空手の稽古はやはりきついです!
道場では最初は基本稽古と言って付きや蹴りの練習を皆でやります。
先生(師範代)が前で号令をかけ、皆で並んで、掛け声を出しながら様々な付きや蹴りを繰り出すという、空手の稽古と言うと映画なんかでもおなじみの場面ですね。
もうそれだけでかなりへとへとになります。
初心者ならここまででも最期までついていけないと思います。
特に夏はゲロ吐きそうになります。。。。
その後型の稽古をやり、スパーリングをやります。
このスパーリングはそれぞれ向かい合って1分とか3分とか試合のようなものをやります。 お互い本気でやったらKOされたり怪我したりしてそこでもう稽古続行
ができなくなりますのであくまでも3~5割の力でやるように言われますが、極真空手はフルコンタクト空手と呼ばれ、伝統空手のように寸止めなどはせず、
実際に蹴りや突き(パンチ)は実際相手に当てます。
上級者の先輩は強いので流石に本気の力では向かってきませんが、僕らはじめてから日が浅い道場生は蹴られたり殴られたりすると痛いので
だんだんムキになって、半分喧嘩みたいになってきて(笑)だんだんと力が入ってきてしまいます。
毎回そんな感じなので痛いし疲れるし、夏なんかはそれに暑さが加わってスタミナを消耗してもう地獄のようなんです。
マゾでもないととても続きません。。。
しかし、私はマゾでは無かったし、他の道場生も勿論そうです。(笑)
大体皆強くなりたいと思ってやっているはずです。
なぜそれでも続けられたかというと、その辛さにまさる喜びやメリットがたしかにあったからなのです。
空手をやっていることで得られるメリット
①体が強くなり、精神的にも強くなる。
こんなに肉体的にも精神的にもつらい稽古、しかもやっていることはフルコンタクトの格闘技。
もうそこいらのヤンキーなんかには喧嘩で負ける気がしなくなってきます。
勿論、実際喧嘩慣れしている奴は、かなり汚い手を使ってでも勝とうとしたりしますから、そう言う人を相手にすると色々とヤバイですので、実際に喧嘩をするのはおすすめできません。
もし喧嘩に勝って相手にケガをさせてしまっても傷害罪で逮捕されてしまいます。
しかし、自分は強いという思い込みがリアルに感じられると、精神的にも余裕が出てきます。更に体つきも良くなるので絡まれたりもしなくなります。
②根性がつく
道場の稽古やスパーリングはまじ過酷です。ですから途中でギブアップしたら休んで良いとは言ってくれます。
(さすがに無理して死んでしまったりする人が出たらマズイですものね。。。)
しかし、、、
空手道場では皆がギリギリの精神力で踏ん張っているので、とても自分が最初に「休みます。」とはいえない雰囲気です。
私も負けず嫌いだったので一人、又一人と脱落していった中でも稽古が終わる時間まで踏ん張りました。(すでに半部意識がありませんでしたが。。。笑)
そして、その時の経験は今も自信につながっています。俺はあんな辛い中でも頑張ってやったんだと。。。。
部活なんかでもまたは受験とかでもそういう経験をされている方は多いと思います。そう言うつらい経験はずっと精神的支えになりますよね。
そういう経験を学生ではなく社会人になっても出来る者の一つが空手なんですね。
③終わった後の爽快感は最高
苦しい道場での稽古が終わったら皆帰りにスーパーで飲み物買ってカラカラののどを潤しながら談笑します。
その時の皆の本当に充実した表情。激しい運動をやり終えた後の多幸感と充実感はなかなか言葉では言い表せませんね。
実際きつい運動などをした後には脳内で幸せホルモンが出るらしいです。これも運動部とかスポーツ経験者ならよくわかると思います。
他にも色いろあるのですが、やはりいいものです。
当時私を教えてくれた道場の先生は40代で今の私くらいの年齢だったと思いますが、20代だった僕らと比べてもスタミナも全く劣らず、
そこいらの20代の素人が喧嘩しても絶対勝てないと思います。
30代とか40代.50代で空手を始めるのは無理があるか?
そんなわけで空手は例え中年でも始めて見るのもいいと思います。
一時期若者が中年のおじさんを狙って金を奪うオヤジ狩りとか話題になりましたたが(多分今もあるのでしょうけど)空手経験者でしたらそのような被害には会いづらいでしょう。
まずその人の醸し出す雰囲気が違ってくると思います。
オヤジ狩りなんて言うのは、どうしてもいかにも弱そうな雰囲気の人がやはり狙われます。
また、空手の蹴りは、実際身につけてみると分かるのですが、それだけで素人とは戦闘力に大きな差がでます。
まあ、そうはいっても実際にストリートファイトなんて買っても負けてもいいこと一つもありませんので、(笑)できるだけ避ける(逃げる)のが一番ですが、
そう言う危機的状況でも精神的な余裕は大分違ってくるはずです。
実際に40代から極真空手をはじめて黒帯を取得人も大勢いますし、私が20代の頃通っていた道場にも同期で40代の方がいましたが、とても頑張っていて、僕ら若手にも尊敬されていました。
とは言え、やはり中年から道場に通うのはやはり色々ときついでしょう。
道場では多分自分の息子ぐらいの年齢の先輩にコテンパにやられます。
30歳.40歳で白帯というのも気にしなければいいでしょうが、ちょっとつらいかもしれません。
体力的にも若い人についていくのはかなりきついでしょう。
仕事もあると両立は生半可では出来ないと思います。
動画などで空手を独習
空手を始めてみたいが、道場に通うのはちょっと、、という方には動画教材で自分で練習するという方法があります。
空手・最速上達法【全日本選手権・アジア大会・ワールドゲームス覇者 國分利人 監修】DVD2枚組
「この歳から若い人に混じって稽古するのはちょっと、、、」とか、仕事の都合もあるし、なかなか定期的に道場に通うのは難しいというような方にはいいかもしれませんね。
しかし、本当に空手、いいですよ!実際にやってみると分かるのですが、自分に男としてのそこはかとない自信が持てるようなこの感覚は、他にはなかなか代えがたいものがあります(^^)。
まずはDVDや本などで自分で稽古を始めてみるのもいかがでしょうか。
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