40代50代の初心者でもピアノが独学で弾けるようになる?

音楽
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ピアノが弾けるようになったら素敵ですよね。

音楽の世界のすばらしさに触れることが出来るのはもちろん、ピアノが弾けると知的に見えたり、特に男性がピアノを弾く姿には、普段とは違う繊細な一面が感じられて女性にもモテそうです。(笑)

また、ピアノを演奏する人は指を使う事で脳トレになり、高齢になってもボケる事がありません。

何より練習により上達して曲が弾けるようになっていくプロセスはとても楽しいものです。

私自身ピアノを弾きますが、ピアノを通して音楽や人生の本当に素晴らしい世界を経験させていただいています!

この記事では、かつてプロのピアニストとして活動し、ピアノ講師をしていた私が「40代、50代、又はそれ以上の年齢の初心者がピアノを始めて、果たして本当にうまく弾けるようになるのか?」

「練習はどのように進めて行けばいいのか?」「独学でもうまくなるのか?」などの疑問についてお答えして行きたいと思います。

楽器はいくつになってから始めても遅くはありません。この機会にピアノを始めてみるのはいかがでしょうか?より未知の人生の楽しみや豊かさが増えるはずです!

ピアノを始めるのは40代以上からでも全然遅くない

では、全くの初心者が40代や50代、はたまた60代以上から独学でピアノ練習を始めて、

しかも人に聴かせても全く恥ずかしくないくらいの演奏を出来るようになるのでしょうか?

結論を言いますと、出来ます。

なぜ断言できるかといいますと、実は私は先に申し上げた通り、プロのジャズピアニストとして活動をしていたこともあり、またピアノ講師もしていまして(ちょっとプロフィール写真とのギャップがありそうですが 笑)これまで多くの大人初心者を教えてきた経験から言える事なのです。

現在は自分のビジネスが忙しかったり、更にコロナの影響で演奏の機会が減ってしまったりしてピアニストの仕事は副業のようになってしまいましたが、ピアノ講師をしていた時には、中年以降になってからピアノを始めた全く初心者の生徒さん達がかなりの腕まで上達したのを見てきました。

私自身も、小さい頃からピアノを習ってはいましたが、40歳過ぎからの練習によって技術を更に各段に上げることが出来た実感があります。

ピアノは子供のうちから始めないとものにならないという誤解

よく楽器、特にピアノは小さい頃から始めないとモノにならないという話を聞きませんでしたでしょうか?

どこかで聞いたそんな刷り込みがあるせいか、大人になってからピアノを弾いてみたいと思っても「どうせもうこの歳だから無理でしょ・・・」とあきらめてしまう人も多いようです。

しかし、それは全くの誤解です。

もちろん、幼少時から毎日長時間もの練習、それを何年間も続けながらしのぎを削るようなプロのクラシックピアニストのような世界であれば別ですが、普通に色々な曲を人前で披露するレベルで弾けるという事であれば大人になってからでも十分達成できます。

更にはジャズやポピュラーの世界では成人してからピアノを始めてプロとして活躍されている方も多くいらっしゃいます。(もちろん本人の努力あっての事ですが。)

40代、50代からピアノを始めた人

独学で40代50代からピアノを始めた初心者でも、練習の取り組み方次第ではかなりのレベルまで弾けるようになることが出来ます。ここではその例の一部をご紹介します。

佐賀県で漁師をしている徳永義昭さんは、52歳からピアノを独学で始め、プロのピアニストにとってもかなり難しいと言われる、リストの難曲「ラ・カンパネラ」を弾きこなすことが出来るようになりました。

徳永さんは52歳まで全くピアノを弾いた事も無く、楽譜も読めませんでしたが、テレビでピアニストのフジコヘミングさんの演奏を聴いて感動し、仕事から帰ると毎日「ラ・カンパネラ」を練習し続けます。

徳永さんは徐々にこの難曲を弾けるようになり、やがてフジコさん本人の前で演奏するという夢も叶い、今では各地のイベントに招かれ演奏を披露するまでになりました。

またyoutubeでも多くの40代、50代から独学でピアノを始めた人が、その上達過程をアップしていたりします。

47歳で突然!ピアノ。8ヶ月目 ノクターン第2番 op.9-2

ショパンのノクターンの2番を弾くこの方は47歳で独学でピアノを始めて8か月後という事ですが

かなり弾けてますね。

もともとできる人なのではないかと疑う声もあるようですが、私の経験でも8カ月ほぼ毎日練習する習慣を付ければ大抵の人はこのレベルまでは行けると思います。

大人からピアノを始めるのが有利な理由

大人になってからピアノを始めるのに有利な点もあります。

1.モチベーションが高い

大人になってからピアノを始めて上手になる人がいれば、 逆に子供のころからピアノ教室に長い間通っていてもさっぱりうまくならない人もいます。

その違いは本人の気持ちによるところが大きいです。

子供のころから習っていても、ピアノが好きでもないのに親に言われていやいや教室に通っているような子は、無理矢理多少のテクニックはついてもやはりいつまでたってもほとんど上達できません。

一方、ピアノを始めた年齢が遅くても、「自分がやりたい!」と思ってある程度目標も持って始めた人は、上達が早くなります。

大人からピアノを始める方のほとんどは、自分の意志で「やりたい」と思って始められた方だと思います。

モチベーションが高いだけに、親に言われるがままにピアノを習わせられた子には苦痛に感じられるピアノの練習も楽しんで出来ます。

また自分が弾きたい曲のイメージも頭の中にあるため、そのイメージに向かってどのように指を動かすのか、どのような音を出したいのかを言う事を無意識に常に考えるため、脳がそのイメージを基に発達します。

2.長い人生経験の中で努力の仕方が分かっている。

歳を重ねて行けばそれだけそれまでの人生で努力したという経験も多くなります。

受験や部活、資格勉強、仕事で成果を出す、家事のやり方、など大人であれば何かしらの分野で創意工夫しながら成長してきたはずです。

分野に限らずどれくらいの努力でどれくらい成長するかという事を潜在的に知っており、またその過程がどのような意味があるのかを何となく理解しているので、技術上達への取り組みの道筋も子供より論理的である程度明確になっているはずです。

普段の練習がどのような効果があって、どのくらいの期間で目標にたどり着けるかと言うのをおぼろげながら予想できれば練習への励みになります。

仕事、筋トレ、勉強・・・今まで色々なものにある期間以上取り組んできてある程度の成果を出してきた人ほど、ほかの分野での応用が出来るのです。

3.幼少期から練習してきた人に追いつけるか

「ピアノを大人になってから始めて、幼少期からピアノを習っていてしかも前向きに努力してきた人に追いつけるか?」 と言う問いには、これは残念ながら「難しい」と言わざるをえません。

センスや努力次第なところもありますが、一般的にはやはり特に技術的な面では小さい頃から訓練してきた方が圧倒的に有利ではあります。

ただ、そういった人に追いつく必要はありません。

音楽に正解はないのですから、あなたの演奏にはあなたの味があるはずです。クラシックの難曲でもなければ技術があればあるほどいいというわけでもありません。

しかしながら、小さい頃から練習を重ねてきた人に追いつこうというのも100%無謀だとも言えないと思います。

人間の成長には天井があります。

例えばもともと才能があり、更に2.3歳から練習を始めて子供のころから神童とか天才と呼ばれたピアニストがいるとします。

そしてその人がそれからずっと生涯厳しい訓練を毎日やり続けると、年齢を重ねるごとに益々技術も表現も当然高まっていきます。

ではそういった人は生涯でどこまで巧くなるのでしょうか?

そのまま成長し続けていくなら、数十年後には今まで人類が想像もつかないような異次元の演奏をし、さらに成長していくはずですが、そこまではいかず、ある時点で現状維持のような状態になります。

陸上のウサイン・ボルト選手は100mを9秒58で走ることが出来ましたが、それから更に練習を重ねて、(もしかしたらこれ以上の微妙なタイムが奇跡的に縮められたとしても)、数年後に8秒台で走るという事はまず不可能でしょう。

ピアノに関しても最高点で現状維持している状態になったその天才に、後から猛練習で追いつくことは不可能ではないかもしれないのです。

まあ、この話は極論ですが(笑)初心者が大人になってから楽器を始める事に、必要以上のハンデや遅すぎるという劣等感を感じる事はないというお話です。

 

練習は電子ピアノでもOK

本物のグランドピアノやアップライトピアノで練習出来れば理想的ですが、もし住宅事情や予算の事情があるなら電子ピアノでも大丈夫です。

ちなみにそれぞれのピアノの値段の相場は次のような感じになります。

電子ピアノ ピアノ(アップライト) ピアノ(グランド)
5万円~ (中古)20万円~

(新品)50万円~

(中古)50万円~

(新品)180万円~

今の電子ピアノは楽器メーカーにより続けてられきた研究改善により、タッチも本物に近く、音も実際の状態の良いグランドピアノをベロシティー(タッチの強さ)によって数段階に分けてサンプリング(録音)されたリアルなものが多いです。

また電子ピアノのメリットとして、ヘッドフォンを使えば夜間でも練習できますし、本物のピアノのように定期的な調律の必要が無く、常に正確なチューニング(音程)で演奏することが出来ます。

耳に正確な音程を覚えさせる点では電子ピアノの方が、調律の甘いへたなピアノで練習するより良いかもしれません。

実はプロのピアニストでも自宅では電子ピアノで練習している人も少なくありません。

以前テレビで作曲家の新垣隆さんの部屋が紹介され際にもそこには本物のピアノはなく、電子ピアノが置いてあるだけでした。

現在も新垣さんのご自宅に電子ピアノしかないのかはわかりませんが、ずっと電子ピアノで練習されていた新垣さんでも一流のプロのクラシックピアニストとしてコンサートで素晴らしい演奏をされています。

「碧の彷徨い」新垣隆作曲・ピアノ演奏

独学でピアノを始めるには?

ピアノを始めるには、やはり音楽教などに通って良い先生に指導してもらう事が理想的です。

姿勢、フォーム、脱力など、自分一人でで独学でやるとなるとなかなかわかりにくい体の使い方の感覚を教えてもらうことが出来たり、リズムや表現力、指の使い方など、自分の弱い部分や強みを客観的に指摘してもらえます。

しかし仕事が忙しかったり、自由になる時間帯や住む地域などの問題で定期的にレッスンに通うのは難しいという方も多いと思います。

費用も月謝が6000円~15000円の他に入会金、教材費、施設管理費等がかかります。

いろいろな事情でピアノのレッスンに通うのは難しいという方は、独学でピアノを練習するというのも全然アリです。

独学でしたら最初にかかる費用はテキスト代などだけで、自分の都合の良い時に自分のペースで練習できるメリットがあります。

費用例 メリット デメリット
音楽教室で習う 月謝10000円

入会金10000円

教材費2~3000円

*ピアノ(アップライト)

(中古)20万円~

(新品)50万円~

*電子ピアノ

5万円~

〇先生が客観的に判断して適切なアドバイスをしてもらえる。上達への道筋を示してもらえる。正しい姿勢やフォーム、力の入れ方抜き方、などを教えてもらえる、

〇レッスン日が決まっていたり、先生から課題が出されるので、さぼりずらい。

〇一人きりではないので孤独感がない

〇完全に自分のスケジュールでは進められない。

〇先生との相性がある

〇定期的に費用が掛かる

〇教室や先生の方針にもよりますが、レッスンで自分が弾きたい曲を必ずしもできるとは限らない。

独学で始める 教材費2~3000円

*ピアノ(アップライト)

(中古)20万円~

(新品)50万円~

*電子ピアノ

5万円~

〇自分のペースで進めることが出来る

〇スケジュールは全て自分で決められる。

〇費用は楽器と教材費以外には基本的にかからない。

〇自分の好きな曲を練習できる

〇自分一人だと客観的に自分の欠点や強みがわからない

〇正しい体の使い方が感覚的にわかりづらい。

〇一人なのでさぼっても誰にも何も言われないだけに、時には練習のモチベーションを保つのが難しい。

 

しかし、テキストや楽譜を使って自分一人で練習していますと、間違ったフォームや力の入れ方、指使い等で進めてしまう恐れがあり、そのまま悪い癖がついてしまいますと、途中から全く上達出来なくなるという恐れもあります。

独学でピアノを始める場合は楽譜やテキストだけでなく、DVDのような映像教材などを使って正しいフォームや脱力の仕方、運指を学ぶと良いでしょう。

ピアノのDVD教材
□30日でマスターするピアノ教本&DVDセット!海野先生が教える初心者向けピアノ講座

練習は自分の弾いてみたい曲から取り組みましょう

大人がピアノを始めるにあたっては、まず自分の弾いてみたい曲の練習などから始める事が良いと思います。

子供のころピアノを習っていたが途中で嫌になってしまってやめてしまった、という原因にハノンなどの音階練習を上げる人が多くいらっしゃいます。

クラシックのピアノレッスンでは昔からバイエル、ハノンなどをやらされますが、バイエルの曲が自分御好みでなかったり、音楽的とは言えないハノンのような単調なスケール練習ではつまらなくなってしまうでしょう。

勿論これらの練習も技術の向上にはとても大切ですが、まずは弾きたい曲や好みの感じの曲を練習して形にしていくという始め方の方がモチベーションも上がるはずです。

自分の好きな曲を練習することによって、それに伴い指のテクニックも自然に向上していきます。

好きな曲を弾くことをマスターし、その後にさらに技術向上や、粒のそろったきれいな音を出すためにスケール練習などに取り組むのが良いと思います。

指練習はとりあえず好きな曲、弾いてみたい曲の練習によってある程度指も動くようになってきてから始めれば、それ程苦痛を感じる事無く取り組めます。

前述の、全くの初心者からリストの超絶難曲を弾こうという、無謀ともいえる挑戦をした漁師の徳永さんも、「絶対にこの曲を弾きたい!」という熱い思いがそれを可能にしたのでしょう。

もちろん、うまくなるためなら単調なスケールなどの指練習も苦にならない、むしろ楽しいと感じられる方であれば最初から曲と指のためのスケール練習を始めても構いません。

技術が向上すればするほど、スケールやトリルなどの単調な訓練のような練習も、なぜそれが必要なのか納得して出来るようになるので、むしろ楽しくなっていきます。

ピアノが弾ける人生は楽しい!

とにかくピアノに限らずですが、楽器がある程度弾けるようになると人生が豊かに感じられます。

学問や武道、スポーツもそうですが、楽器演奏もどこまで行っても終わりのない向上を目指す探求です。

その時点での技術のレベルは関係なく、いつまでも続けられ探求できる何かを生活の中で持っているだけで、人生は豊かになり、充実します。

また、ピアノが弾けることによって新たな出会いや友人も増えます。

少しでも弾けるようになったら、ライブハウスで定期的に行われているジャムセッションなどに参加してみるのも良いでしょう。最初は勇気がいると思いますが、大抵は初心者でも歓迎してくれます。

結婚式の余興とか、忘年会、何かの集まり、YOUTUBEなどの動画サイトで披露してみるのも楽しいです。その時点ではプロではないのですから決して上手に弾けなくても全く問題はありません。

心を込めて楽しく演奏すれば周りの人にはあなたの普段とは違う一面が、きっと魅力的に見えることでしょう。

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