若返りや健康に大きな威力を発揮するといわれるホルモンがあります。一つは男性ホルモン、もう一つは成長ホルモンです。(男性ホルモンは女性にもあり、男性にとってと同じように重要です。)
特に成長ホルモンは「若返りホルモン」とも呼ばれているくらい老化防止に力を発揮します。
成長ホルモンとは?
成長ホルモンは筋肉を成長させたり骨を伸ばして子供の身長を伸ばしたりする、文字通り「体の成長を促すホルモン」で、脳下垂体前葉のGH分泌細胞から分泌されます。
成長期に成長ホルモンが多く分泌された子供は背も伸び、よく成長します。
成長ホルモンの凄い若返り効果
成長ホルモンによる若返りの研究は、1990年にウィスコンシン医科大学のダニエル・ラドマン博士の権威ある医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に搭載された論文をきっかけに広く知られるようになりました。
この研究では61歳から81歳までの男性12名に対してホルモン注射を6ヶ月間実施した結果、ホルモン注射を行わない同年齢の人と比較した所、肉体的に様々な若返り効果がみられたというものです。
具体的に成長ホルモンがアンチエイジングに及ぼす効果は次のようなものです。
①美肌効果
成長ホルモンは紫外線などでダメージを受けた肌を修復する役割があります。
代謝の促進でターンオーバー(肌の新陳代謝)を正常にして肌を若く保ち、美肌成分の分泌を促して、しわの防止や肌にうるおいやハリが出るなどの効果があります。、
ハリウッドの俳優や女優の多くは、美肌や見た目の若さを保つために人工の成長ホルモン注射を定期的に行っているそうです。
②ダイエット効果
代謝の促進や脂肪分解作用があり、太りずらい体質を作り、ダイエットに効果があります。
③筋肉アップ
成長ホルモンよって筋肥大を促す「IGF」(インスリン様成11長因子)が分泌され、筋肉アップに効果があると言われています。
④薄毛や白髪を防止
髪の毛の細胞の再生効果を高め、抜け毛を防ぎます。
⑤精神的な若返り
研究で成長ホルモン注射を数か月行った人に気分の高揚や認識能力の改善などがみられたという事です。
しかし、成長ホルモンは加齢とともに分泌量が減っていきます。
このように心身共に若返りのカギとなる成長ホルモンですが、本来体を成長させるために分泌されるホルモンだけに、体の成長のピークである思春期までに最も分泌され、20代半ばから徐々にその分泌量が減って行きます。
その後年齢を重ねるごとに成長ホルモンの分泌の減少し、それに伴う老化現象も現れてきます。
では、40代.50代となってから新たにこの成長ホルモンの分泌を増やすにはどうすればよいでしょうか?
大人でも成長ホルモンを増やす方法
成長期を過ぎてから体内の成長ホルモンを増やすのに手っ取り早いのは成長ホルモン注射をすることですが、これは先にお話ししましたサッカー選手のメッシのように低身長や発育不全の子供のための治療のためのものとなります。
ですので、身体上の異常がない大人が医療機関で成長ホルモン注射を受けるのには保険適用外になるのは言うまでもなく、お医者さんの許可が出ない事がほとんどです。
仮に大人でホルモン注射を打ってもらうことが出来たとしても、保険適用外では1回30万円という高額な費用が掛かります。
若返りのために成長ホルモン注射を定期的に打っているといわれるハリウッドの俳優や女優などは、このような高額な費用を払って、人工ホルモン注射を投与しているようです。
我々一般人が、若返りのためにホルモン注射を定期的に行うという事は現実的ではありません。しかし、40代過ぎても、自分で成長ホルモンの分泌を増やす為に出来ることはあります!
成長ホルモン分泌を促す生活
40代50代になっても、生活習慣やちょっとした努力で成長ホルモンの分泌を増やすことは出来ます。
成長ホルモンを促す方法は主に次の4つになります。
1.睡眠
2.筋トレ
3.食事
4.空腹
1.睡眠
人間の睡眠には、体が休んでいて脳が覚醒しているレム睡眠(浅い眠り)と体は深く休んでいないが脳が休んでいる、ノンレム睡眠(深い眠り)が約90分周期で入れ替わっています。
このうち成長ホルモンが多く分泌されるのはノンレム睡眠で、特に眠りはじめの3時間辺りに最も分泌されるといわれています。
したがって、成長ホルモン分泌のためには睡眠不足は良くありません。また、十分に深い眠りが取れるようにしたいものです。
また、睡眠中成長ホルモンが良く出るのは「22時から2時の間」という、いわゆる「ゴールデンタイム」説がよく言われますが、この説には科学的根拠はないようです。
しっかりノンレム睡眠がとれれば成長ホルモンは分泌されます。
関連記事:睡眠不足は老化の原因にも!睡眠障害や不眠症を解消する方法!
2.運動
成長ホルモンを分泌させるには運動が効果的です。
筋肉を使うと成長ホルモンの分泌を盛んにする乳酸を多く発生させます。
特に高い負荷をかけ低回数で行う筋トレや、加圧トレーニング、スロートレーニングは血管を押しつぶすことにより乳酸が大量に発生しますので、成長ホルモンが多く分泌されます。
関連記事:40代からでも筋トレで強力に若返る!更に10の凄い効果!
このような高い負荷の無酸素運動が成長ホルモン分泌には最も効果的ですが、ジョギングなど低い負荷の有酸素運動でも成長ホルモンの分泌は望めます。
運動不足を実感している方は、若返りはもちろん、健康のためにも少しでも生活に運動の習慣を取り入れたいものですね。
3.食事
成長ホルモンはタンパク質から作られます。
たんぱく質は肉や魚、大豆などに含まれます。
また、成長ホルモン分泌を促す栄養素にアルギニンがあります。
アルギニンは鶏むね肉、大豆、アーモンド、ピーナッツ、エビなどに多く含まれています。
食事は空腹時に摂ると効果的です。
空腹時の食事で成長ホルモン分泌を促進するグレリンという化合物が発生します。
また、空腹そのものも若返りの秘訣になります。
空腹で低血糖になると、それを解消しようと解消肝臓でのグルコース生産が行われ、 成長ホルモンを大量に分泌します。
また空腹状態は長寿遺伝子と言われるサーチュイン遺伝子も活性化し、若返り促進になると言われています。
4.空腹
成長ホルモンは空腹時に分泌される特徴があります。
普段の食事は原八文目のちょっと少な目にして、食べすぎに注意しましょう。
更に空腹状態は老化を抑制すると言われる「サーチュイン遺伝子」のスイッチを入れる事も出来ます。
しかし、食事制限したり毎日の食事の内容や栄養素を気にして食べる事は実際は大変ですよね。
そこで手っ取り早くサプリを使って成長ホルモンの分泌を促すという手があります。
成長ホルモンに効く栄養を全て摂ろうとすると、サプリも一度に多くの種類を飲まなければならなくなってしまいますが、
Dr.Senobiruのような、アルギニン、オルチニン Lグルタミン、ビタミンD、17種のアミノ酸などを、成長ホルモン分泌に特化した栄養素を全て一度に摂ることが出来るようなサプリもあるので利用してみるのもいいかと思います。
ここまで成長ホルモンの若返り効果についてご紹介しました。
成長ホルモンが若返りの鍵になることは医学的にも実証されています。
40代、50代.60代、またその先になっても、体内から成長ホルモンを出すことによって、心身ともに若々しさを保ちたいですね!
コメント