年齢を重ねてくると避けられないのが疲労の問題。
頭脳労働、肉体労働にかかわらず、自分にとってかなり無理をするくらいに頑張った時など、若い頃と比べてしまうとどうしてもパワー不足を感じてしまう局面があるのではないでしょうか。
しかしながら、年齢にかかわらず毎日元気でパワフルに活動し続けているような人もいます。
「疲れ」とは脳が疲れる事
大阪市立大学医学研究科疲労医学特任教授である疲労研究の第一人者、梶本 修身教授によると疲労の主な原因は肉体的なものではなく、脳の疲れであるという事です。
そう言われてみると、確かに「ランナーズハイ」みたいな話は肉体が極限まで疲れているにもかかわらず、ある時点で脳内物質の分泌によって気持ちよくなって体が楽になってしまうというのですから疲れを感じる部分は体ではなく「脳」なのですね。
また、体ではなく頭を使う作業で疲れる状態は言うに及ばずですね。
そこで、そのような脳の疲れを回復し、また普段から疲れにくくもするという物質が注目されでいます。
それが「イミダペプチド」です。
前述の梶本教授の著書「すべての疲労は脳が原因」という本では、現代の疲れの原因である脳や自律神経の疲れに「イミダペプチド」が効くとされています。
実際に梶本教授の大学での臨床試験や多くの企業によるプロジェクトで行った試験で、イミダペプチドに疲労を防ぐ効果が結果として出ているようです。
イミダペプチドは、アミノ酸結合体の一種で、渡り鳥やマグロのような回遊魚など、非常に長い時間動き続けている生物の体でも最も酷使される部位に多く含まれています。
例えば渡り鳥はムナグロや ホウロクシギは 2万Kmを連続で飛び続け、キョクアジサシという鳥においては、4万kmも無着陸で飛行を続けるという驚異的な体力を持っていますが、これも体内のイミダペプチドの抗疲労効果によるものと言われています。
疲労のメカニズム
イミダペプチドに抗疲労効果があるという事はわかりましたが、なぜイミダペプチドに抗疲労効果があるのか?そもそも疲労とは一体どういった状態なのか?という事をちょっと説明したいと思います。
人間は生命維持活動において、特に頭や体を多く使った時には酸素をそれだけ消費します。
そしてその酸素を消費する代謝の過程で活性酸素が発生します。
活性酸素とは酸化力の強くなった酸素の事で、体内の細菌などを取り除くなどの体に必要な働きもありますが、毒性が強く、体内の細胞を酸化させます。
活性酸素により体内の細胞が酸化により傷ついて、機能低下を引き起こす状態が「疲れ」なのです。
更に、この傷ついた細胞が修復されないままでいると「老化」となります。
活性酸素が老化の原因となるといわれるのはこのためです。
疲労回復にも老化防止にも「抗酸化」がカギとなります。
イミダペプチドの抗酸化作用には持続性がある。
抗酸化作用のある成分としては赤ワインやリンゴやブドウの皮、ココアなどに含まれるポリフェノールが良く知られていますが、ポリフェノールの抗酸化作用が一時的なのに対してイミダペプチドの抗酸化作用は持続性があるため、高い疲労回復効果があるのです。
疲労回復のみならずアンチエイジングにも効果が期待できますね。
イミダペプチドは鶏の胸肉に多く含まれる
このような強力な抗疲労効果を持つイミダペプチドを多く含む食品として代表的なのが「鶏のムネ肉」です。
渡り鳥がその飛行中に酷使するのが翼を動かす胸の筋肉である事からもわかるように、鶏の胸肉部分にも多くのイミダペプチドが含まれており、胸肉100gを食べることで200mgのイミダペプチドが摂取できます。
梶本教授の著書でも抗疲労効果を得るには1日200mgのイミダペプチドを継続的に摂取するのが効果的であるとあります。
即ち、毎日鶏ムネ肉を100g食べることにより抗酸化による抗疲労効果が期待できます。
自炊をあまりしないとか、鶏肉が苦手、毎日鶏むね肉を食事にに取り入れるの難しい、などという方にはイミダペプチドのサプリもあります。
<イミダペプチドサプリ>
アントニオ猪木さんの「元気があれば何でもできる!」という名言(?)がありましたが、何でもできるかどうかは別にして、まず元気が無ければ何事も手につきません。
やはり頭や体が元気であれば、大抵の事は出来そうな気がします。
イミダペプチドを出来るだけ毎日取り入れて、疲れ知らずの若々しい体を手に入れたいですね。
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